Continuation.
Test Disk Insert 2:
[調整手順]
調整は本編内のナレーションに従って進めていただきますと、
一通り行うことができます。以下は、補足説明として
お読みください。
[1]画面モードチェック(注①)
基本的な画面モード(ズームモード、フルモード)のチェックを
行います。手順に従ってワイドテレビの画面モードを切り換えて
画面の変化をご確認ください。
(1)初めに、ズームモードのチェックを行います。元の映像を
確認するために、ノーマルモードを選択してください。
(2)映画ソフトなどによく使われる上下に黒い帯の入った映像(注②)
には、ズームモードが適しています。ズームモードを選択して
画面の変化をご確認ください。(注③)
(3)次に、フルモードのチェックを行います。
映像をチェックするために、"ノーマルモード"を選択してください。
(4)横方向が圧縮された映像にはフルモードが適しています。
フルモードを選択して映像が画面いっぱいに拡大されたことを
ご確認ください。
注① 画面モードに関する詳しい説明、及び画面モードの切り換え方法
については、ご使用のワイドテレビの取扱説明書をご覧ください。
注② 上下の黒い帯の幅は、ソフトによって異なります。このディスク
は、ワイドテレビ画面のアスペクト比(縦横比9:16)と同じアスペクト比
の映像になってますので、ズームモードにすることによりテレビの画面
いっぱいに拡大されます。しかし黒い帯の幅が広いソフト(映画の
シネマスコープなど)の場合、ズームモードにしても上下に黒い帯が
残ってしまうことがあります。
注③ ズームモードで、ズーム位置を調整できるテレビもあります。
その場合は、センターに合わせてご覧ください。
Test Disk Insert 3:
[2]Red Field(レッドフィールド)
テレビの周囲に磁気を帯びたもの(スピーカーなど(注①))が
置かれている場合、その影響を受けることがあります。画面に
色ムラが生じている場合は、レイアウトを変えたり、テレビとその機器
との間に磁気遮断用のシートを入れるなどして磁気の影響が少なく
なるようにしてください。
注① スピーカーの種類によっては、磁気の影響が出ないように
防磁処理をしてあるものがあります。
[3]Color Bars(カラーバー)
(1)カラーバーの色がジャケットの裏面に掲載されているカラーバーの
写真(Chapter 6)のような配色になっていることを大まかに確認します。
(2)白、青が組み合わされた信号で色の濃さの調整を行います。付属の
ブルーフィルターを通して見ながら調整します。(注①)
(3)色の濃さを変化させ、画面上の4つの領域がほぼ同じ明るさになる
ように調整します。これで、白の中の青成分と青レベルが同じになり、
色の濃さが合います。
(4)シアン、マゼンダが組合された信号で色あいの調整を行います。
(5)色あいを変化させ、画面上の4つの領域がほぼ同じ明るさになる
ように調整します。これにより、シアン、マゼンダのそれぞれの中の
青成分が同じレベルになり、色あいが合います。(注②)
注① 業務用モニターでは画面表示を青のみにできる機種があります。
その場合はその機能をご利用ください。
注② 手順(5)において、テレビの種類によっては、調整する4つの
領域の明るさが全部同じにならないことがあります。
これは、ブラウン管の蛍光体の違いなどによるもので、
ほぼ同じになるように調整すれば、実用上は問題ありません。
Test Disk Insert 4:
[4]Grey Scale(グレースケール)
(1)黒レベルを調整します。明るさを下げていき、中心のA領域、
B領域が共に黒になるようにします。
(2)徐々に明るさを上げていき、A領域とB領域の境界がわかり
始めるぎりぎりのところで止めます。 (注①)
(3)この状態で、今度はピクチャーを変化させます。
左端の黒から右端の白まで6本の帯すべてが確認でき、
かつ暗すぎたり明るすぎたりしないように調整します。(注②)
注① A領域は0%の黒、B領域は5%の黒です。このB領域が識別できる
ポイント(手順(2)によって決まるポイント)は、B領域が数%レベルが
上がった黒といえます。したがってB領域より5%下のA領域が0%付近
に合わせ込まれたことになります。
注② このとき、ピクチャーの調整によって画面内の黒レベルが変化
することがあります。この場合には、調整ポイントは、明るさと
ピクチャーのバランスの良いポイントを選ぶようにしてください。
Test Disk Insert 5:
[5]Test Pattern(テストパターン)
AVシステム全体としての解像度を見ることができます。縦方向に
伸びたくさび状の線で水平解像度が、横方向の線により垂直解像度が
わかります。各線の横に表示してある数字が解像度の目安となります。
注 このディスクは信号発生器ではありませんので厳密な解像度を
測定することはできません。目安としてご利用ください。ここで
見ることができる解像度はAVシステム全体の解像度です。したがって、
各機器の単独の解像度ではありませんのでご注意ください。
[6]Multi Burst(マルチバースト)
縦方向の縞模様がどこまで見えるかでビデオシステムの帯域をチェック
します。各線の上の数字がその周波数を表します。
注 3MHzから4MHzの間に色のにじみが発生することがありますが、
これは3.58MHzで輝度信号と色信号を分離しているためで、故障では
ありません。くし型フィルターを使って分離を行っているテレビでは
目立たなくなります。
Test Disk Insert 6:
[7]ビジュアルデモンストレーション
5種類のデモンストレーション映像が収録されています。
自然画による、解像度、色再現性などの総合的なチェック
としてご利用ください。
(1)北海道
北海道(美瑛町周辺で収録)の雄大な自然の映像です。
チェックポイント→木々の細かいディティール、
鮮やかな草花の色の再現性。
(2)ヨーロッパ
歴史あるヨーロッパの町並み。
チェックポイント→建物の直線部分のリニアリティ、ディティール。
(3)アラスカ
ダイナミックな氷河の崩落を中心に、空撮を交えたアラスカの大自然。
チェックポイント→氷の透明な青、グラデーションの色の再現性。
(4)水中
透明度を誇る、沖縄の海中にて。
チェックポイント→原色に近い色彩を持つ魚の色の再現性、質感。
(5)モデル
女性モデルと化粧品などの静物を収録。
チェックポイント→人肌の色や質感、髪の毛の1本1本のディティール、
化粧品の色彩の再現性をご覧ください。
[8]オーディオチェック(ドルビーサラウンド)
(1)左前方、右前方、左右両方、後方の順に各でもポイント音像の定位
をチェックし、それぞれのスピーカーをドライブしているアンプを
調整します。
Test Disk Insert 7:
(2)音像が左前方から右前方、右前方から左前方、前から後ろ、後ろから
前の順に移動します。音像の移動が行われるかチェックします。
[9]オーディオ&ビジュアルデモンストレーション
ドルビーサラウンドステレオの音と映像との総合的なチェックに
ご利用ください。
(1)イタリア
チェックポイント→遠くから聞えてくる鐘の音、街中の自然な喧噪音など。
(2)プラットホーム
チェックポイント→人の雑踏、電車の走行音、構内放送など、
都会の日常の雰囲気。
(3)海
チェックポイント→巻き込まれそうな波の音、船べりをたたくさざ波、
そして前を横切っていくボートの自然な移動音。海中では、自分自身で
潜っているような緊張感がある呼吸音など。
(4)ジェットボード
チェックポイント→後方で響くエンジン音、前方から後方へ飛んでいく
岩肌、風きり音。画と音が融合した迫力ある移動映像。
Test Disk Insert 9:
【テスト信号について】
ここでは、このディスクに収録されているテスト信号について
ご説明します。
①Red Field(レッドフィールド)
画面全体に70%の赤信号が収録されています。電子銃のビームが
正しくランディングしているかどうかを見ます。磁気の影響を
受けていると、均一な赤にならず、黄色っぽくなったり、
色ムラの原因となります。
②Color Bars(カラーバー)
このディスクでは、3種類のカラーバーが収録されています。
That's all
